
足首をひねった、手首が痛い、指が腫れてきた。こんなとき「捻挫かな」と自己判断してしまいがちですが、捻挫は軽そうに見えても靭帯や関節包が傷ついていることがあり、放置すると痛みが長引く原因になります。この記事では、整骨院での捻挫治療で何をするのか、整形外科との使い分け、通院の目安を初心者向けにまとめます。
捻挫とは何が起きている状態か
捻挫は、関節が本来の動く範囲を超えてねじれたときに、関節を支える靭帯や関節包、周囲の組織が損傷するケガです。足首の捻挫が代表的ですが、膝、手首、指などでも起こります。痛みがすぐ引いたように感じても、微細な損傷が残っていると再発しやすくなります。
症状と重症度の目安
捻挫の程度は軽度から重度まで幅があります。軽度は痛みや腫れが小さく歩けることもありますが、中等度以上になると腫れや内出血が目立ち、体重をかけると強い痛みが出ます。重度では靭帯が大きく損傷し、関節が不安定になってしまうケースもあります。
放置すると起こりやすいこと
痛みがあるのに無理を続けると、腫れが長引くだけでなく、関節の動きが悪くなったり、かばう動作で別の部位まで痛めたりします。足首の場合、いわゆる癖になる状態になり、少しの段差でも再びひねることがあります。
まずは応急処置と受診の判断
捻挫直後は、悪化を防ぐための初動がとても大切です。整骨院に行く前でも、次の基本を押さえておくと回復がスムーズになりやすいです。
自宅でできる基本の対処
目安は安静、冷却、圧迫、挙上です。無理に動かさず冷やし、包帯やテーピングで軽く圧迫し、心臓より高い位置に上げて腫れを抑えます。入浴や飲酒は腫れを強めることがあるので、痛みと熱感が強い間は控えると安心です。
整形外科を優先したいサイン
強い腫れや変形がある、体重をかけられない、しびれがある、痛みが日に日に増す、骨を押すと鋭く痛む。こうした場合は骨折や靭帯の重い損傷が隠れている可能性があるため、画像検査ができる整形外科の受診が優先です。整骨院は状態に応じて併用するのがおすすめです。
整骨院の捻挫治療で行うこと
整骨院では、まず状態を確認し、痛みを抑えながら関節の安定と動きの回復を目指します。むやみに揉むのではなく、時期に合わせて内容が変わるのがポイントです。
検査と評価で状態を見極める
痛む場所、腫れ、内出血、動かせる範囲、歩き方などを確認し、どの靭帯が関わっていそうか、どの動きで痛みが出るかを評価します。重症が疑われるときは医療機関での検査を勧められることもあります。
固定やテーピングで負担を減らす
捻挫の治療は安定させることが第一です。包帯やテーピング、サポーターの提案で関節のぐらつきを抑え、日常動作での再損傷を防ぎます。仕事や学校で歩く必要がある人ほど、固定の質が回復に直結します。
炎症期は痛みを落ち着かせる施術
受傷直後から数日は炎症が強くなりやすい時期です。この時期は強い手技よりも、患部周囲の循環を邪魔しない範囲でのケアや物理療法などで痛みを和らげる方向が中心になります。痛みが落ち着くまで無理に動かさない方が結果的に早く戻りやすいです。
回復期は可動域と筋力を戻すリハビリ
腫れや痛みが引いてきたら、関節の動きを取り戻し、支える筋力やバランス感覚を戻していきます。足首なら、つま先立ちや片足立ちなど、段階的に負荷を上げる指導が行われることが多いです。再発予防まで含めて通うと安心です。
通院頻度の目安と早く治すコツ
捻挫は人によって回復速度が違いますが、痛みが強い時期は間隔を空けすぎない方が経過を見ながら調整しやすいです。目安としては、初期は週に二回前後、落ち着いてきたら週一回程度にし、状態に合わせて卒業を目指す流れが多いです。
早く治すコツは、痛みを我慢して動かしすぎないこと、固定やセルフケアをサボらないこと、痛みが減っても急に運動を再開しないことです。特にスポーツ復帰は、痛みがないだけでなく、左右差が小さくなっているかが大切です。
整骨院を選ぶときに見ておきたいポイント
捻挫は検査と固定、リハビリの流れが整っているかで差が出ます。来院時に説明がわかりやすいか、固定や日常生活の注意点を具体的に教えてくれるか、通院計画を提示してくれるかを確認すると失敗しにくいです。疑問を遠慮なく聞ける雰囲気かどうかも大事です。
捻挫は軽いケガと思われがちですが、きちんとケアすれば再発予防までつなげられます。まずは状態を正しく見極め、必要なら整形外科と整骨院を上手に使い分けて、無理なく回復を目指しましょう。
